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由貴のJazz部屋vol.10 Sheila Jordan

昨日は、ヴォーカルの生徒さんの明子さん、シンガーソングライターで声優の日高美子さんが開店してすぐから来てくださり、その後、カッキーさん、お店の常連のH氏が来てくださいました。

最終回のJazz部屋では、Sheila Jordanさんのアルバム、Little Songをかけていました。

Sheilaさんは、市川芳枝先生、ベース奏者のRichard Davisさんと並んで、人生を大きく変えてくださった方の一人です。

このCDは、当時のアルバイト先のホテルのお客様として、初めてシーラさんにお会いしたときに、シーラさんが、"Keep singing(歌い続けてください)"というメッセージと名刺を添えてプレゼントしてくださったもの。

ジャケットに書いてくださったメッセージは、いまは消えて、ボールペンの跡だけになっていますが、当時、音楽を辞めようとしていたわたしは、シーラさんの歌声と生き様とメッセージに、ほんとうに励まされました。

Little Songは、シーラさんのルーツである、ネイティヴアメリカンの祈りの歌で、あまりにも個人的であるが故に、人前で歌いはじめたのは、ずいぶん年齢を重ねられてからだったそうです。

アルコール依存症と貧困に囲まれた街で育ち、17歳から事務の仕事をしながら、シングルマザーとして娘さんを育て、音楽の勉強を続けていたシーラさんが、音楽で食べていけるようになったのは、58歳のとき。

91歳のいまでも、現役のシンガーとして、また素晴らしい教育者として、世界中を飛び回っておられます。

収録曲のひとつ、When I grow too old to dream(夢見る頃を過ぎても)は、「夢を見るには遅すぎるくらいまで歳をとったとしても、貴方のことは忘れない。」という歌。

小さい頃、シーラさんのお母様がお酒に酔うと歌っておられたそうで、「当時は母の気持ちを全然理解していなかった。この歌は母への償いです。でも、この歌は、わたしの心にジャズがある限り、いくつになっても夢を見られなくなることはないと思いださせてくれます」と書いておられます。